「火が出てからでは遅い」3月に起きた2件の火災から考えること

「火が出てからでは遅い」3月に起きた2件の火災から考えること

私たちシブテナは、渋谷公園通りのゴミ拾いを毎朝365日続けています。街の美観を守るというシンプルな活動ですが、3月はその前提を揺るがす出来事が起きました。

不法投棄されたゴミを起因とした火災が、わずか1ヶ月の間に2件発生したのです。

いずれも、ルールが守られず“自由排出”のような状態になっていた場所で、タバコのポイ捨てが引火したと見られます。言うまでもなく、これは一歩間違えれば人命や建物全体に被害が及ぶ重大なリスクです。

では、これを「たまたま起きた事故」と片付けていいのでしょうか。

現場で日々清掃をしていると、ルールを守らずにゴミを出す来街者や、一部テナントの存在は決して珍しいものではありません。注意喚起をしても、そもそも話を聞いてもらえないケースも少なくないのが実情です。

ゴミの管理状態は、そのまま建物のリスク管理レベルを映します。ひとつの油断が、火災・クレーム・資産価値の低下といった形で返ってくる可能性は十分にあります。

今回の件を受け、行政とも協議の場を持つことになりました。ですが、本質的な解決は現場単位の意識と運用の積み重ねに他なりません。

「ルールを守らない人がいるのは仕方ない」
で終わらせるのか、
「それでも守らせる仕組みを作る」のか。

3月の2件の火災は、その分岐点を突きつけているように思います。